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ひかりの剣 [(読書)海堂尊]

海堂 尊
文藝春秋
発売日:2008-08-07

ジーンワルツ⇒ブラックペアン⇒ひかりの剣の順番で読む事ができたので、

登場人物や時間の流れが把握できて楽しく読めたと思います。

医療知識に乏しく、剣道経験、部活という経験のない私には、

雰囲気を掴み難いところが多々あったのですが、

バチスターシリーズでおなじみの先生方の医学生時代とその後の人生の

ぶれの無さに感動しました。

私は天才ではないけれど、清川先生タイプなので、高階先生の言葉は心に刺さりました。

でも、高階先生はこの頃からすごい人だったんですね。

人の本質を見抜き伸ばし、使いこなす。

飄々とやれる所がすごい。

そういう意味では猫田師長も大物だと思うのですよね。

藤原さんといい、怖い人ばっかりだ・・・。

2009.12.24読了

 



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ブラックペアン1988 [(読書)海堂尊]

2009.12.22読了



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ジーン・ワルツ [(読書)海堂尊]

現在の婦人科医療の問題を不妊治療、代理出産、正常・異常分娩、色々な角度から考えさせてくれた作品だと思います。
ドラマ『ギネ 産婦人科の女達』を観た所だったので色々と考える事がありました。
現在はお産に対するリスクはあまり考えません。
ですが、今も昔も女性にとって、出産は命がけなのだという事や、
その出産の安全を守ってくれているのは、
現場の医師や看護師さん達なのだと再確認させられます。
ギネでも、婦人科医の奈智が訴えられますが、
ジーン・ワルツの中では医師が逮捕されています。
医療訴訟に過酷な勤務。リスクを考えた時、現場から人がいなくなる。
そうしたら、子供が欲しい女性達はどうしたら、良いのでしょう?
生みたくても、生む場所が無かったら?
子供を授かる為の手助けをしてくれる人達がいなかったら?
ピンボケな少子化問題を論じている人達にこそ読んで貰いたいかも。

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チームバチスタの栄光 [(読書)海堂尊]

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本

東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科教授として招聘する。桐生は自らスタッフを選び、心臓移植に代わるバチスタ手術の専門チーム”チームバチスタ”を結成。彼らは難関とされるバチスタ手術を次々と成功させていく、ところが、3例立て続けに術中死が発生。原因不明の中、メディアの注目を集める手術がせまり、事態に危機感を抱いた院長高階は、神経内科医の田口公平に内部調査を依頼する。

万年講師で院内の厄介ごとを避けて通ってきた田口は困惑しつつも”チームバチスタ”のメンバーの聞き取り調査を開始する。何も見出せないまま、手術に立ち会う田口だったが、2例目の手術中、田口の目の前で術中死が起こってしまう。手術は完璧だった。しかし患者の心臓は再鼓動する事はなかったのだ。

田口の心の中に”手術ミスではなく、誰かの意図によって術中死が起こっている”という確信が芽生える。彼の報告を受けた高階院長は外部からの助っ人として厚生省の白鳥圭輔を招くと共にリスクマネジメント委員会を臨時召集する。田口は白鳥に協力して調査を続行する事になる、事件調査で白鳥が留守をしている間に、バチスタ手術を控えていた患者の容態が急変し、緊急手術が行われる事態が起こってしまう。

「今、手術をすれば患者は死ぬ!」白鳥の忠告に田口は手術を止めようとするが、すでに手術は始まっていた。そして患者が目覚める事はなかった・・・。犯人は一体誰なのか?

 

まず、登場人物がとても個性的。

それに殺人現場は手術室という限られた空間。

手術中は人の目もあればビデオ録画もされている、そんな中で犯人はどんな手を使っているのか?

その動機は?

そして、その調査をするのが外科手術は専門外の内科医というのも面白い。

彼の聞き取りで”チームバチスタ”内の人間関係や人物像が見えてくる。

そこへ、不思議な肩書きを持ち、強烈な個性をもった厚生省役人の白鳥が登場する。

彼の登場で田口の調査では見えなかった部分が見えてきたり、印象ががらりと変わってくるのも面白い。

犯人は少し読めば、2人に絞られるし、最終的に可能性があるのは一人と分かりますが

割り出していく過程や”チームバチスタ”の栄光の影にあった部分など興味深く読めた作品でした。

 

 

 

 

 

 


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